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デザイナーは実務経験を問われることが多いので、「未経験でも可」という新卒採用の枠自体が少ないんです。特に私はバッグのデザインにこだわっていたので、さらに大変。やっと見つけてもタイミング的に合わなかったりして、何度も悔しい思いをしました。後から分かったことですが、こうした求人は一般職のように募集する時期が決まっていないので、日頃から意識して情報を集めておくといいと思います。
デザインももちろん好きですが、同じくらい人と接するのが好きということです。商品として売れるものを作るには、そのシーズンの流行やブランドらしさのほかに、社内のさまざまな人たちと十分に話し合い、その意見をデザインとして取り入れることが大切。独りよがりにならないよう多くの人と協力しながら、一緒に作り上げていくようなデザイナーになりたいという思いを、面接で伝えました。
意外かもしれませんが、国語や数学をもっと勉強しておけば良かったと思います。自分がどういう考えで作ったのかを、正確に相手に伝えるためには国語力が必要ですし、製作段階で細かい数字を何度も測り直すので、手早く作業するためには計算力がいる。まったく関係ないと思ってサボっていたんですが、思わぬところで苦しむはめになってしまいました(笑)。
作品を提出して不合格になったときには、自分自身を全否定されたような気持ちになって、「私にはセンスがないんだ」と、どんどん落ち込んでいきました。そのとき、親しい友人が「でも私は、あなたのデザインが大好きだよ」と言ってくれたんです。この一言で、すごく気が楽になりました。例えこの会社で認められなかったとしても、他に認めてくれる会社が絶対にあるはずだって思えてきて、次にチャレンジしようという勇気が出てきたんです。