就職戦線必勝法
統計データ ― 専門学校生の“就職力”はこうして磨かれる
就職に直結する実践的な教育を受けられるのが専門学校。
専門職や技術職ではもちろんのこと、さまざまなビジネスシーンで卒業生たちの知識と技術が評価されています。専門学校の就職指導のノウハウを探るとともに、2008年春にプロとして社会人デビューする学生たちに、内定獲得までの秘けつを聞いてみました。
“就職に強い”のはやっぱり専門学校だった!
このグラフは、学歴別の新卒者の就職率を表したものです。平成4年以降、日本経済の不況が続き大学や短大卒業者の就職率が大きく落ち込んでいたなかでも、専門学校の就職状況は常に安定していました。“就職氷河期”といわれた最も厳しい時期でも専門学校は8割近い就職率を保っていて、しかも、例年就職した人の9割は、学んだことを活かす専門職に就いているのです。ここ数年は企業の採用状況が好転し、平成19年度の専門学校の就職率も80%台を回復しました。大学・短大の就職率も上向いてきていますが、それでも専門学校には10%以上水をあけられています。
もちろん、専門学校に入学してくる人たちはある程度目指す職業が絞られていて、それを目標に勉強しているわけですから、大学生より就職率が高くて当然といえば当然なのかもしれません。しかしそれとともに、授業に効率的に組み込まれた就職指導カリキュラム、あるいは長年にわたって築かれた業界との厚い信頼関係――そうした就職に向けてのバックアップ体制がしっかり整っているからこそ、専門学校はこれだけの就職実績を維持しているともいえるのです。
学生たちに聞いた「センモン生 生活の真実」
景気の回復や団塊世代の大量退職期を迎えて、民間企業の新卒採用は近年まれに見る売り手市場となっています。専門知識と技術がウリのセンモン生たちも、各業界から引く手あまた!そんななかで、本当に自分がやりたいシゴトや自分に合った職場と出会うためには、計画的でねばり強い“就活”が欠かせません。センモン生たちへのアンケート調査から、専門学校生の就活の実態を探ってみました。
2年制の学生の場合、4月に入ってすぐに動き出している。1年次のうちに開始した人も少なくないが、一方で11月以降という「ラストスパート派」も。
内定時期は6~7月にピークを迎えるが、10~12月にかけて後半の波が来ている。
学校に来る「求人票」が最多で、次いで多いのが「就職情報サイト」。しかし「先生の紹介」も含めて、学校が提供する情報が豊富なことが専門学校の特徴だ。
もちろん採用条件としての「専門性」を備えたうえで、さらに決め手となるのが「面接でのアピール」。「その他」の答えで目立ったのは、「インターンシップ」「研修」や「アルバイト」での働きぶりなど。
※「就職活動体験者たちへのアンケート調査」(社団法人東京専修学校各種学校協会 2007年2月実施/回答数711人)から。
就活中に、「専門学校で学んでよかったこと」と感じたこと
- 大学に比べて求人が豊富。学んだ分野で就職ができる(電気工学/男性)
- 専門分野に集中した企業からたくさん求人がくる(電子応用工学/男性)
- 集中して専門的なことを学んだので、自信を持って就活できた(高度情報処理/男性)
- 資格取得がしやすい環境が整っている(情報システム/男性)
- 就職指導の担当者がとても熱心。大学ではありえない!(情報処理/男性)
- 学校の信頼があって優先的に採用されたと思う(情報処理/男性)
- 科目に面接演習や筆記試験対策があり、役立った(航空運輸/男性)
- この学校にしか来ない求人がたくさんあった(航空運輸/男性)
- 学校を通して就活できるので、個人で動くよりも活動しやすかった(航空運輸/男性)
- 同じ目標を持った仲間がいるので、心強いし情報も多い(ホテル/女性)
- 履歴書の資格欄にたくさん書くことができた(旅行/男性)
- インターンシップを経験していたので、会社のことを深く知ることができた(観光/女性)
- 先生のなかには業界出身の人も多く、実際の話がいろいろ聞けた(ブライダル/女性)
- 希望する企業に適した技術や資格を得ることができた(フラワービジネス/女性)
- 面接で、何を学んできたのか、はっきりと答えられた(服飾造形/女性)
- しっかりと勉強したので、面接のときに専門用語を使いながらアピールできた(ファッションビジネス/女性)
- わりと少人数なので、就職課の先生とじっくり話ができる(視覚伝達デザイン/男性)
- 仕事の内容が分かるので、希望の職種をしぼりやすい(デザイン・アート/女性)
これから就活に挑む後輩たちへのアドバイス
- 「個性がある」と「常識がない」は違う!(ファッションビジネス/女性)
- プログラミングの技術も大事だが、人とのコミュニケーションをうまくとることが一番大事(ネットワークプログラム/男性)
- 就活は自分との勝負。友だちと一緒にやっているようではダメ。(情報処理科/男性)
- 実際に就活をしてみると、学歴よりも個人の人柄がすごく大切だと思った。(ブライダル/女性)
- 資格取得も大事だが、やはり面接対策。質問されたことに対して黙るのは厳禁。(航空運輸/男性)
- 面接ではありのままの自分を出してアピールする。飾ったりカッコつけたりしようとせず、素直が一番。(ホテル&レジャー/男性)
- 自分自身をよく知る。自信を持つ。夢を持つこと。自分の5年後、10年後のことを考えられるようにする。(ホテル/女性)
- 専門学校生は大学生に比べて一般常識にうといように思われがちなので、普段から見聞を広めておこう。(ファッション/女性)
- 自分自身のことをうまく伝えられるように、普段から生活の中で心がけること。できるだけ人前で発言してみるなど。(服飾造形/女性)
- 1年のうちから自分の好きなブランドやショップなど、企業のことをよく調べておくといい。(ファッションビジネス/女性)
- 第一志望の会社の前に、何社か練習してから受けたほうがいい。(アパレル/女性)
- いくらやりたいことをやっている会社でも、雰囲気や働く人たちの人柄も大事。(グラフィックデザイン/女性)
- あちらもこちらも受けていると、志望動機に説得力が欠けてしまい、それが面接官にも伝わってしまう。(総合英語/女性)
- 面接では完璧な回答よりも、自分で考えた言葉と素の笑顔を見せると好印象を与えられると思う。(音響技術/女性)
- 取れる資格は学生のうちから取っておいた方がいい。内定してもちゃんと卒業できるように気を抜かないように。(電気工学/男性)
- 迷うことなく自分が決めた道に進む。行動は早く積極的に。あきらめないこと。(情報ビジネス/女性)
- いろいろな会社の説明会に参加してみる。面接は回を重ねるごとに慣れていくので。(アパレル技術/女性)
- 英語はもはや常識。中国語や韓国語もできるとなお有利。(語学/女性)





