知ってるようで知らなかった 専門学校Q&A
校名に「専門学校」とついていなくても専門学校なの?
学校教育法に基づいて設立され、都道府県知事の認可を受けたものが「専門学校」です。だから「専門学校」の名称を使えるのは正式に認可を受けた学校だけ。でも、認可を受けていても「専門学校」の名称を必ずしも使っているわけではありません。「○○学院」「○○学校」「○○カレッジ」など、専門学校の校名は実にバラエティに富んでいます。専門学校の制度ができる以前から続く伝統ある校名をそのまま使っている学校も多いのですが、たいていは頭に「専門学校」と表記して無認可教育施設と区別できるようにしています。どうしても認可校か無認可校か分からないときには、各都道府県の専修学校各種学校協会や区市役所などに問い合わせてみてください。
高校を卒業していないと専門学校には入れないの?
専門学校の入学資格は、高等学校もしくはこれに準ずる学校を卒業した者と定められています。「高校卒業に準ずる」と認められるのは右のような場合です。
このほか、それぞれの専門学校の判断で、高等学校を卒業した者に準ずる学力があると認めた18歳以上の者に対して入学を許可するケースもあります。しかし、18歳未満の中学卒業者や高校中退者については、原則として専門学校への入学は認められていません。中学卒業者や高校中退者が入学できる課程としては専修学校高等課程(高等専修学校)があります。
入学試験はあるの?
1)筆記(学科もしくは一般教養)試験
2)作文・小論文
3)面接
4)適性試験
5)実技試験
などがあります。
入学者選考は推薦入学と一般入学に分かれている学校が多く、AO入試を実施するところもあります。推薦入学では書類審査が中心で、学校によって面接や作文が課されることもあります。一般入学は書類審査に加えて面接、作文など。学科試験が行われるのは医療系の学科や3年制、4年制の学科で目立ちます。
実技試験の例としては、幼稚園・保育系のピアノ、建築系や美術・デザイン系のデッサン、スポーツ系の体力測定などがあります。意外なところでは、歯科技工の学科でデッサンや工作の試験が課されることがあります。面接では志望動機や高校生活のことなどが聞かれ、その分野に向いているかどうかをチェックされます。しっかりと目的意識や、やる気を見せるようにしましょう。
東京都内の専門学校の場合、高校新卒者の願書受付は推薦入学が10月1日以降、一般入学が11月1日以降に開始。また、AO入試の登録開始は7月1日以降となっています。
社会人や大学生の願書受付は9月1日から開始され、選考も別枠で行われることが多いようです。
推薦入学にはどれくらいの成績が必要?
推薦入学の条件は専門学校によって違いますが、高校時代の学習成績概評C以上あるいは評定平均値2.7以上、高校3年間での欠席日数が20日以下、などを条件とする学校が多いようです。
とくに成績の基準を設けずに高等学校長の推薦書だけでOKとする学校や、クラブ活動やボランティア活動などの実績をアピールできる推薦もあります。また、「自己推薦」制度を設けて、何より本人の意欲を重視しようという学校も増えています。
専門学校にもAO入試があるの?
専門学校でも、大学などと同じようにAO(アドミッション・オフィス)入試を実施するところが増えてきています。東京都の専門学校の場合、エントリー(登録)の受付は入学年度前年の7月1日以降に開始され、入学内定の事務手続きは9月15日以降に行われます。
AO入試はエントリーシートや面接などにより合否が決まりますが、何よりも「その学校に入学したい」という自分の気持ちが決め手となります。選考基準や選考方法・入学内定までのスケジュールは学校ごとにさまざまですが、学校見学会や体験入学、オープンキャンパスなどいろいろなイベントに参加してレポートを提出させたり、教職員との面接、グループディスカッションなどを通じて志望者の適性とやる気を判定します。入学が内定してから4月に入学するまでの間にも、入学予定者にはレポートやイベント参加など、いろいろな課題が与えられます。少し大変だと思うかもしれませんが、専門学校でどんなことを学ぶのか、入学前にいろいろなことを知っておけば、勉強に対する心構えと将来に対する意気込みも違ってくることでしょう。
大学や他の専門学校との併願はできるの?
推薦入試やAO入試では単願を原則として併願は認めないのが普通ですが、一部に大学や短大との併願に限って入学手続きを併願先の合格発表まで待ってくれる専門学校もあります。でも単願を原則とする学校で入学を辞退すると専門学校と出身高校との信頼関係にヒビが入りかねないので、出願のときにはっきりと確認しておきましょう。
一般入学の場合は併願は自由なので、2〜3校に出願することも珍しくありません。複数の学校に出願した時は入学手続き締切日がいつか、きちんと確認しておくことが大切です。もし他校の合格発表がまだであっても、定められた日時までに入学手続きを済ませないと、その学校に入学する権利を失ってしまいます。
授業以外にクラブ活動やイベントはあるの?
専門学校は授業科目がぎっしり詰まっていて課題なども多いため、大学や短大ほど課外活動に時間を割くことはできません。それでも各学校では学生が自主的にサークルを作って忙しい合間を縫って活動しているほか、体育祭や文化祭、国内外への研修旅行などもあって、学生生活に彩りを添えています。
一方、体育系クラブの活動も年間を通じて行われています。野球、テニス、サッカー、卓球、バレーボール、女子ソフトボール、バドミントン、バスケットボール、スキーなど多くの専門学校の競技連盟が設けられていて、東京大会のほか全国大会もいくつかの種目で開催されています。
大学で取得した単位は専門学校で認めてくれるの?
大学や短大を卒業してから専門学校に入学してくる人が増えていますが、一般教養科目や外国語科目など、大学と専門学校で共通する科目がある場合には、受講が免除されることがあります。ただし専門科目については、同じ系統の学科であっても大学と専門学校では授業内容にはかなりの違いがあります。系統立った一連のカリキュラムを履修することで実践力が養われるわけですから、専門科目については大学とは別物と考えた方がいいでしょう。ただし、医療系など一部の学科では単位免除措置を細かく決めている学校もありますので、確認してみてください。





