専門学校選択7つのポイント

専門学校」と名乗れるのは認可校だけ

「専門学校」と名乗れるのは許可校だけ

全国の専門学校2,995校のうち、93%にあたる2,782校が私立です(平成19年5月現在)。私立の専門学校は各都道府県知事の認可を受けて設置されることになっていて、学校名に「専門学校」の名称が使えるのは、正式に認可を受けた学校だけです。

ただし、認可を受けた専門学校であっても、必ずしも校名に「専門学校」とついているとは限りません(本誌掲載校はすべて正式に認可を受けた専門学校です)。逆に、認可を受けていないのに「専門学校」と名乗ることは認められていません。無認可教育施設では通学の学割や公的な奨学金が適用されませんし、卒業しても正式な学歴とはみなされません。

認可を受けた専門学校なのかどうか、紛らわしくて区別がつかない場合には、都道府県の担当部署や専門学校の団体(下表一覧参照)に問い合わせて確認してください。

■都県の問合せ先

東京都 東京都生活文化スポーツ局私学部私学行政課 TEL.03-5388-3192
神奈川県 神奈川県県民部学事振興課 TEL.045-210-3772
埼玉県 埼玉県総務部学事課 TEL.048-830-2562
千葉県 千葉県総務部学事課 TEL.043-223-2155

■専門学校団体

東京都 社団法人東京都専修学校各種学校協会 TEL.03-3378-9601
神奈川県 社団法人神奈川県専修学校各種学校協会 TEL.045-312-2221
埼玉県 社団法人埼玉県専修学校各種学校教育振興会 TEL.048-865-2195
千葉県 社団法人千葉県専修学校各種学校協会 TEL.043-243-3147

〜カリキュラム、教員スタッフは充実しているか〜学科名が同じでも学ぶ内容が同じとは限らない

専門学校の教育内容は学校ごとのオリジナルであることが多く、同じ学科名だからといってカリキュラムの内容が同じであるとは限りません。たとえば、同じ「情報処理科」であっても、プログラマーやSEなどのエンジニア養成を目的としているか、あるいはWebデザイナーやゲーム制作者などのクリエイター養成を目的としているかで、授業科目は当然異なったものになります。「美容師科」や「調理師科」など、同じ資格取得を目的とした学科であっても、法定科目以外の部分では外国語や芸術科目、ビジネスマナーなどを取り入れて、カリキュラムに学校の特色を打ち出しています。

また、カリキュラムに見合った教員が適正に配置されているかもポイントです。専門以外の教員が担当していないか、有名人を講師に迎えた授業は実際に行われているのかなど、入学案内の記載と実態に違いがないかもチェックしてください。


〜施設・設備は整っているか〜必要なものが必要なだけあるか。毎日の学生生活の快適度は?

カリキュラムや教員を「ソフト」とすると、施設・設備などは「ハード」に当たります。この両面がうまくかみあってこそ、教育の成果があがるというもの。とくに専門学校の授業は実習が大きなウェイトを占めていますから、実習で使用する施設や設備、機材が十分に整っているかどうかは、学校選びの大きなポイントです。

必ずしも最新鋭のものである必要はありませんが、即戦力の養成を売りにする専門学校としては、業界の進歩に対応した技術を学べるものでなければなりません。学生数に応じた数がそろっているか、メンテナンスは十分にされているか、なども注意点です。逆に、たとえ高価で最新鋭の機器があったとしても、普段の授業で活用されていなければ意味がありません。実際に仕事現場に出たときに役立つものなのかも考え、見た目の豪華さだけに惑わされないようにしましょう。

また、基本的な教室の広さやトイレ、更衣室の整備状況なども、実際に勉強する立場になってチェックしてみてください。


〜就職指導への取り組みは〜指導体制はしっかりしているか、業界からの信頼は?

安定した就職率は専門学校の大きな強み。就職実績が学校の評価に直結しますから、どこの学校でも就職指導には並々ならぬ力をそそいでいます。

就職への意識を高めるためのカリキュラムは1年次から用意されているか、就職指導スケジュールはきちんと決められているか、就職担当者は何人いるかなど、指導体制をまず確認してください。

また入学案内に掲載されている卒業生の就職実績や就職先の企業名は何年度のものか、専門職種への就職率はどのくらいかなども注意して見てみましょう。専門学校は業界ごとに太いパイプを築いて、学生の就職活動をバックアップしています。長年にわたっておつきあいしている企業が多いほど、信頼される卒業生を多く送り出している証拠ともいえるでしょう。


〜卒業までにかかる経費は〜学費以外に必要となる金額も確認しておこう

学費の納入は、入学手続き時に入学金を含めてまず前期分を支払い、年度途中で後期分を支払うという分納方式が一般的です。学校によっては3期以上に分割できるところもありますが、どちらにしても初年度の総額がいくらになるのか、2年次以降の納入金額はいくらかなどを調べておきましょう。また、実際に入学してみると、入学案内には記載されていないけれど支払わなければならないものが出てきたりします。任意で加算される実習の材料費や、研修旅行やイベントの参加費など、細かい出費がかさむことも考慮してください。

自宅から離れて通う場合には、さらに生活費の試算もしっかりとしておく必要があります。学校が所有(あるいは提携)する学生寮を利用できれば、多少学費が高くても民間のアパートやマンションよりも経費は安くすむはず。さらに、特待生には入学金や学費の一部を免除する制度など、学校独自の優遇制度があれば見逃す手はありません。


〜都道府県知事の認可を受けているか〜「専門学校」と名乗れるのは認可校だけ

専門学校についての関連情報をどのように入手したか(複数回答)

行きたい専門学校が見つかったら、なるべく多くの人の意見を聞いてみてください。
入学案内書だけを見て、「何となくよさそうだから」と入学を決めてしまう人もいますが、それは禁物です。志望校の決定は、必ず親や進路指導の先生に相談してから。できればその学校に進学した先輩などから話を聞くなどして、なるべくいろいろな方面から情報を集めてください。

夢や憧れを抱くことは大切ですが、目指す職業の現実や厳しさをしっかりと理解しておくことも必要です。人生経験が豊かな親や先生、先輩たちの意見には耳を傾けましょう。


〜実際に学校に行って確認!〜ナマの情報を得るには体験入学やオープンキャンパスを活用

最終的にはあなた自身の目で実際に学校を見学し、十分に納得したうえで進学先を選ぶことです。地方か らわざわざ足を運ぶのは面倒かもしれませんが、情報が届きにくい遠方であるからこそ、学校見学や体験入学は欠かせません。入学パンフレットではあまり気が進まなかった学校でも、実際に行ってみたら意外と雰囲気が自分に合っていたなんていうことも。よく知っているつもりの学校も、見ると聞くとでは違います。

いずれにしても、ほとんどの専門学校で学校見学、体験入学などの機会を設けていますから、入学を決める前に必ず一度は自分の目で学校を確認してください。