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レシピを超えたところにあるお菓子づくりの醍醐味。
そんな一人前のパティシエを目指して修業中です。
母が料理やお菓子づくりが好きで、幼い頃から手伝いをしていました。その影響もあって、中学、高校と、自分でお菓子をつくっては、友達にプレゼントしていたんです。友達の喜ぶ顔が嬉しくて、高校卒業後は製菓の専門学校に行きたいと思うようになりました。
専門学校では機械操作や栄養学、衛生学などを学びました。技術を中心とする学校だったので、実習がメインで、基本的なことはほとんど学校で学びました。ただ、家庭のお菓子づくりと専門学校のお菓子づくりは違い、先生方から「遊びでやってるんじゃない」とよく言われたものです。自分が「この道で生きていくんだ」という方向づけをされ、プロ意識のようなものが芽生えました。
ところが就職してみたら、学生時代のプロ意識はまだまだ甘かったと実感。職人の世界の厳しさ、奥深さを感じました。それでも当店は、社長も先輩方も本当にいい方ばかりで、周囲のやさしさやあたたかさに支えられて、いま私はここにいるのだと思います。
今年で入社4年目。最初の1年は店頭で販売をしました。2年目で製造に入り、3年目まで焼き菓子を学びました。今年になってデコレーションケーキやオーブンで焼く仕事をさせていただけるようになり、年々楽しさが増しています。一般に小さいお店では3年程度でひととおりの仕事を体験できると聞きますが、当店の場合はひとつのポジションをみっちり1年間修業します。そのため、ひととおり体験するまでには5年くらいかかるかも。それは私たち職人をしっかり育てようという会社の考えだと思いますので、むしろありがたく思っています。
社長がよく「お菓子にはレシピがあるから、レシピどおりにつくればそのようにできる。しかし、お菓子づくりの醍醐味は原材料を知り、どうしてそうなるのか、どうしてこれとこれを組み合わせるのか、そんな理由を探究できることにある」と話しています。私も早くレシピを超えたお菓子づくりの醍醐味が分かるパティシエになりたい。いまはまだ一日一日を大切に、腕を磨き続けることが私自身の目標であり、夢でもあると思っています。