地方公務員

福田 献吾 さん
福田 献吾 さん
(ふくだ・けんご)
秋田市立秋田商業高校出身。04年3月、ビジネス系専門学校法律経済学科卒業後、杉並区役所に勤務。現在、危機管理室防災課に所属し、様々な災害対応の準備やネットワーク作りに取り組んでいる。

東京に大きな災害が起きたとき、区民の命をどう守るか。
公務員として、与えられた使命に真摯に取り組んでいます。

公務員・法律・不動産イメージ

東京に直下型の地震をはじめ、大きな災害が起こったとき、およそ52万人の杉並区民をどのように守るか。そうしたことを日々考え、さまざまな角度で対応準備に努めるのが、私の所属する危機管理室防災課の仕事です。そのなかで私のおもな仕事は、防災に関する資料の収集や分析をはじめ、防災設備の維持や管理、そして区民の方に対し、防災意識の啓発に努めることなどです。詳しく言うと、もし大きな震災が起きた場合、木造住宅の多い杉並区はたちまち大火災に見舞われる恐れがあり、救助を待っている余裕はないのです。自分の身は自分たちで守るしかないつまり地元の人々による「初期消火活動」が重要なのです。そのために町内に配備する消化ポンプを購入したり、設置場所を決めて手続きを行ったり、その定期点検をしたり、防火水槽の管理をしたり、さらに消防服を手配したり…。もちろん町内会の会合に参加したり、防災訓練を指導するなど、区民の防災意識の向上に努めることも大切です。仕事はたくさんありますし、また、常に頭のどこかで災害を意識しているので、いつも緊張感を持って過ごしている状態です。それまでは公務員というと、「安定・堅実」といったイメージを持っていましたが、単純にその言葉で括れる仕事ではないと感じています。

公務員を目指したきっかけは消防士へのあこがれでした。就職の可能性が高いことから東京の専門学校を選んだのですが、あまり真面目な学生ではなかったかも(笑)。でも先生方が親身になって面倒を見てくれたおかげで、今の自分があると思っています。学生時代はライフガードのアルバイトを経験し、いまの仕事も広い意味で人命救助につながるものなので、縁があるのかもしれませんね。いまの仕事は「やって当たり前」のことではあるのですが、少しでも地域の方々と触れあうことに、内心やりがいを感じています。

ただ、区役所勤務の公務員なので、異動があればまた別の職場に移る可能性もあるわけです。そういう意味で、どんな仕事でも着実にこなし、社会人として人から信頼されるような人間になることが大切だと思います。